学年末の通知表について
先日の修了式で学年末の通知表を受け取ったかと思います。
「3学期がんばったのに、全然成績が上がっていない」
と不満を持っている中学生もいるかと思います。
学年末の通知表の成績は、3学期のみの成績ではなく、1学期~3学期トータルでの成績になります。
例えば学年末試験のある科目で、90点取っていたとします。3学期だけで成績がつくのであれば、5または5に近い4という成績がつく点数だったとします。
しかし学年末の成績は、1学期・2学期の成績も加味された成績になります。
成績が決まる3つの観点
2022年度から、通知表の成績をつける際に活用する観点別評価のつけかたが変わりました。
それぞれの観点別に評価がされたものが、5段階の成績の横に書いてある「A~C」の評価になります。
この観点別評価を上げていくことで、通知表の成績は改善されていきます。
どこから改善していくべきか
一番上げやすい項目は、3の「主体的に学習に取り組む態度」になります。
ここに「B」や「C」がついていたら要注意!
この評価は、「授業中の態度」「提出物」での評価が主になります。
ここに「B」や「C」がついていると、5段階評価の4または5はつきにくくなります。
「A」がつかない理由を振り返って、新しい学年になったらそこを改善しないと、通知表の成績はかんたんには変わらないでしょう。
1と2の項目に関しては、定期テストや単元テストが評価の対象になります。
1は各科目の基礎力がついている。2は応用問題を解く力を考えていただけるとわかりやすいかと思います。
定期テストの解答用紙の合計点のあたりに、【知識・技能→〇点、思考・判断・表現→〇点】と書かれている場所があるはずです。そこの点数を確認してみましょう。
通知表の3は真ん中ではない
この春に卒業した中3生の学校別評定割合が東京都教育委員会のHPに掲載されています。
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2022/release20220324_05.html
東大和市には5中学あります。1~5は中学校名と対応していませんのでご注意ください。
太い枠ごとに、左から国語・社会・数学・理科の順です。
1番の中学の国語は、5の生徒が15%、4の生徒が30%、3の生徒が40%、2の生徒が15%、1の生徒は0%となっています。
上位から45%の生徒が5と4を占めています。3の生徒は40%います。3がついた生徒の中で下位の生徒は、その学年の下位15%をぎりぎり逃れた生徒さんということになります。なので、通知表で3だったから安心ではありません。実質4段階評価となっているわけです。
学校の先生に改善ポイントを聞いてみる
よく、塾内での保護者面談の中で、「学校の授業はきちんと聞いているし、提出物も出している。なのに『主体的に~』の観点別の評価でAがつかないのです」と聞かれることがあります。
中学校の先生方は根拠を持って成績をつけているはずです。通知表の成績は当然ながら受験に関わるものです。通知表の成績を上げたいと思っていても、やみくもに、どこを改善したらよいかわからず適切な対処をしなければ成績はかわりません。中には、「こんなにがんばっているのに…」と納得できないこともあるかもしれませんね。そんな時は、「この科目の提出物は出していると言っているのですが、この項目を改善するにはどのように取り組んだらよいでしょうか」と尋ねてみても良いかもしれません。「なんで90点だったのに私(ぼく)は3で、80点の子がはなんで4なのですか?」とけんか腰に行かないように。
最後に
あくまで学年末の成績なので、3学期の点数だけが評価の対象ではありません。この1年間トータルの成績です。
4月から新しい学年になります。1学期の定期テストだけでなく、毎日の授業の受け方を少しずつ改善していきましょう。
自分自身に何が足りないのか、学校の担当の先生から助言を聞くのもありです。
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